リニューアルを続けるスカルプDは成分的に何が変わっているのか?

わたしがスカルプDを使い始めたときに公式サイトには「12代目スカルプD」という記載がありました。スカルプDが世に出てからもうすでに12回も新しくなっているのか~と思っていたら、2017年8月にはまたリニューアルされ、13代目に代かわり!

もう13代目とはすごいですね!3代目JSBなんて可愛く思えますww

実際どれくらいのスパンでリニューアルしているのか調べてみると、開発者であるアンファー社員の波間隆則さんのインタビュー記事によれば、なんとスカルプDはほぼ毎年リニューアルしているみたいです。

「毎年リニューアルしていることには2つ理由があります。1つは、常に最先端のものをお客様に提供するためです。(中略)リニューアルのもう1つの理由は、常に他社の先を行くため。他社から類似の商品が発売されていることは、市場の活性化という意味でありがたいことではありますが、たとえば3年ごとのリニューアルでは他社に追いつかれてしまう可能性も考えられます。

引用:http://www.ozmall.co.jp/men/story/005/

なるほど!

でも、使っているユーザーからすれば、「毎年リニューアルってそこまで劇的に内容変わるの?」という疑問もあります。

調べてみると、どうもリニューアルと言っても、中身は同じでボトルの外観だけ変わったりするケースもあるので、実際に使用感や、効果が変わるであろう主に配合成分がどう変わったのかについて確認してみました。

使用感が変わるほど大きな変更が毎回ある訳ではない

スカルプDがどのようにリニューアルしてきたのかについては、公式サイトで歴史を表すページ(http://scalp-d.angfa-store.jp/about/#history)にまとめられています。

それによると、最近では毎年リニューアルにはなっているものの、発売初期の頃では2~3年くらいの間隔でリニューアルをしているようでした。

その中で配合成分について触れられている内容についてピックアップしてみます。

2001年 スカルプDの原型となるスカルプシャンプーを発売。当時は分包型でクリニックでのみ販売
2003年 分包型からボトル型へ。配合成分にセンブリエキスが配合され医薬部外品となる
2005年 一般発売開始。シャンプーがオイリー、ノーマル、ドライタイプの3つに分かれる
2007年 頭髪に・頭皮に少ない処方に改良
2009年 処方を全面的に見直す
2010年 安全性をさらに追求した処方に
2012年 アンファー開発成分「アミノウォッシュ+」がメインの洗浄剤に
2013年 「浸透アミノペプチド」「密着セラミドポリマー」が新配合され髪をより太くする技術を取り入れる
2015年 男性ホルモンによる頭皮環境の乱れに着目し、独自のオリジナル成分を配合

こうして並べてみると、特に劇的に変わったのは2005年のオイリー、ドライに分かれて以来は、根本的に配合が変わったわけではなく、今あるものをベースに改良を続けているようなイメージになりますね。

また、特徴的なのが、「頭髪・頭皮にダメージが少ない処方」「安全性をさらに追求した処方」など、髪や頭皮の優しさを追求しているようにも見えます。

スカルプDの洗浄力は他のシャンプーに比べて危険ではないのか?でも紹介しているとおり、スカルプDの洗浄成分はアミノ酸主体の肌に優しい成分配合でした。実際過去にどういう成分が足されたり引かれたりしたのかを確認したかったのですが、あいにく過去商品の配合成分のデータまでは調べることはできませんでした。

そこで、使い始めた時のアイテムである12代目と2017年8月にリニューアルされた13代目の内容はどれくらいの差があるのか比較してみることにします。

総成分数は減っているが14の成分が入れ替わっている

まずは13代目になって何が変わったのか?

先ほどの年表ページには、“頭皮を洗うというコンセプトから頭皮を変えるというコンセプトに進化を遂げます“としか記載があり内容については触れられていません。

これだけでは成分的な違いについてはよくわからないので、実際手元にあるドライタイムのボトルから配合成分を洗い出し何がどう変わったのかについてまとめてみることにします。

スカルプD
12代目(ドライ)
スカルプD
13代目(ドライ)
ピロクトンオラミン
グリチルリチン酸2K
アラントイン
豆乳発酵液
クロレラエキス  
セイヨウトコニワエキス  
スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム  
脂肪酸(12-14)アシルアスパラギン酸ナトリウム液  
アルキル(8~16)グルコシド
加水分解ケラチン液
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液  
加水分解コラーゲン・樹脂酸縮合物・アミノメチルプロパンジオール液  
モノラウリン酸ポリグリセリル
N‐ヤシ油脂肪酸アシル‐L‐アルギニンエチル・DL‐ピロリドンカルボン酸塩
グリセリル‐N‐(2‐メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体
N‐ヤシ油脂肪酸アシル‐L‐グルタミン酸トリエタノールアミン液
塩化O‐[2‐ヒドロキシ‐3‐(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース
塩化ジアルキル(14~18)ジメチルアンモニウム  
エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム(2)  
ラウロイルメチル‐β‐アラニンナトリウム液
ヤシ油脂肪酸加分解ケラチンカリウム液  
グリセリル-N-(2-メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体  
ヒドロキシエタンジホスホン酸液  
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液
ニンジンエキス
カッコンエキス
バンジロウ葉エキス
ホウセンカエキス
イリス根エキス
チンピエキス
N−オクタノイルグリシン  
ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン
アロエエキス(2)  
オリーブ油脂肪酸セトステアリル・オリーブ油脂肪酸ソルビット混合物
水溶性ツボクサエキス  
N‐ステアロイルジヒドロスフィンゴシン
N‐ステアロイルフィトスフィンゴシン
ヘチマエキス(1)  
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム  
アルテロモナス発酵エキス
フィトステロール  
ヒドロキシプロピルキトサン液  
1,2‐ペンタンジオール
N‐オクタノイルグリシン  
フィトスフィンゴシン  
党参抽出物加水分解液
水素添加大豆リン脂質  
クリサンテルムインディクム抽出液  
ローヤルゼリー発酵液  
酵母エキス-3  
DL‐ピロリドンカルボン酸ナトリウム  
グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル  
ヒアルロン酸ナトリウム(2)  
ユーカリ油
ローマカミツレ油
オレンジ油
ラベンダー油
セージ油
1,3-ブチレングリコール  
1,3-ブチレングリコールグリセリンモノ2‐エチルヘキシルエーテル  
ジプロピレングリコール
プロピレングリコール  
コレステロール  
イノシット  
濃グリセリン
ゲラニオール変性アルコール  
無水エタノール
エタノール
ヒドロキシエタンジホスホン酸液  
粘度調整剤
pH調整剤
57 53

成分数について合計すると、12代目の57種類から53種類へ減っていました。リニューアルしたら成分が増えそうなものですが、逆に成分数が減ったんですね。

では、単純にスペックダウンといえばそうではなく、その成分の内訳は変わっており、実に14種類(約25%)の成分が新たに配合されていることがわかりました。

 

13代目から新たに配合された成分の役割は?

では、13代目から新たに配合された成分にはどのような役割があるのか? 13代目スカルプDの商品詳細ページに成分の役割が記載されているのでまとめてみます。

スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム 洗浄剤
ヤシ油脂肪酸加分解ケラチンカリウム液 洗浄剤
クロレラエキス すこやかに保つ
セイヨウトコニワエキス すこやかに保つ
N−オクタノイルグリシン すこやかに保つ
ヘチマエキス(1) すこやかに保つ
フィトステロール すこやかに保つ
水素添加大豆リン脂質 すこやかに保つ
ローヤルゼリー発酵液 すこやかに保つ
酵母エキス-3 すこやかに保つ
グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル 保湿
1,3-ブチレングリコール 保湿
ヒドロキシプロピルキトサン液 ハリ・コシを与える
ヒドロキシエタンジホスホン酸液 キレート剤 (泡立ち改善)

洗浄成分については、12代目が6種類だったのに対して、13代目はあらたに2種類配合され合計8種類になっていました。

刺激が弱く洗浄力が強いスルホコハク酸系洗浄剤のスルホコハク酸ラウリル二ナトリウムと、低刺激で優しい洗浄力が特徴的なアミノ酸系洗浄剤であるヤシ油脂肪酸加分解ケラチンカリウム液の2つが加わりました。

また、「すこやかに保つ」役割の成分が多く入れ替わったことも大きな特徴ですね。
13代目になって「頭皮を厚くする」というコンセプトに変わっているので、この辺りが頭皮の厚みを実現する役割を担っているのではと推測します。

実際商品詳細ページでも、クロレラエキスとセイヨウトコニワエキスは頭皮の厚みをもたせる目的で~という感じで紹介されています。

その他はローヤルゼリーやら、ヘチマエキスなど、一見健康オタクには響く成分が入っていますが、正直具体的に何に効くのかはわかりません…。

約25%の成分が変わっているうえ、洗浄成分も2種類追加されているので、使用感も変わっているのでは…と思い、残っていた12代目と13代目をつかって交互に使ってみることにしました。

両方に微妙な違いはあるものの、実際の使用感にほとんど変わりはない印象

まず液体を出してみると、同じ柑橘系+ハッカが入り混じった香りがただよいますが、新しい13代目のほうが若干香りが強い感じです。

「ちょっと変わったかな?」と思いつつ、泡立ててみますが、いつものモコモコ感は両方ともほぼ同じくらい、泡のきめ細やかさもそれほど変わることはありません。強いて言えば、13代目の泡は、どことなく硬いような感じがしました。泡立てすぎても顔に垂れにくい…という感じでしょうか?

洗浄成分が2つ増えたので、もしかして洗浄力がさらに強力になってしまったのでは?と思いましたが、実感としてはそれほど変わらない印象。このときはコンディショナーを使わずに洗髪をしましたが、終わった後のカサカサ感などはほぼ同じで、13代目のほうがよりひどくなったということはありませんでした。

全体的な感想でいうと、こと使用感においては、14成分変わったからといって使用感も変わったのか?といえば、普通に使っている分にはほぼ変わりはなく、細かいところをつつけばなんとなく違うな~といった程度のものでした。

リニューアルといっても毎回大きく内容が変わるわけではない

思うに、14成分入れ替わったからと言って、効果がそこまで変わるのかと言われるとそうでもないような感じがしました。

スカルプDシャンプーは医薬部外品です。医薬部外品は人体に対してゆるやかな効果が期待できる厚生労働省が定めた基準をクリアした商品ですが、クリアの基準のひとつとして医薬部外品認定をされた有効成分を配合しているかという点がポイントなんですね。

12代目、13代目のスカルプDには、殺菌力がありかゆみやフケを抑えるピロクトンオラミン、保湿効果のあるグリチルリチン酸ジカリウム、角質を溶解し皮脂を落とすサリチル酸と3つの有効成分が共通して配合されています。

これら医薬部外品成分がリニューアルタイミングで、新たに追加されたり、変更されたとなると、おそらく効果も大きく変わるのではないかと思います。

ただ今回のリニューアルは、14種類と数は多いですが、いずれも医薬部外品上の有効成分の変更ではなく、主に洗浄剤と天然すこやか成分の足し引きがあっただけと言えます。

同じリニューアルといっても、その中身が毎回ガラリと変わるわけではなく、時々によって、大きかったり、小さかったりということがあるようです。