170万人の臨床データはスカルプDのためにとられた臨床データなのか?

スカルプDの公式サイトをみていると、「スカルプDシリーズは170万人の臨床データを基に、ドクターとともに共同研究の中、開発されたスカルプケア商品です」というアピールがあります。

参照:スカルプD公式サイト

臨床データとは、お医者さんが患者さんを見た数であることから、膨大な数の患者さんの頭皮のデータを参考にしながらシャンプーなどの商品が作られたと想像してしまいます。

しかし、170万人もの人の頭皮を1人1人チェックして商品開発に生かしていくって、かなり時間と手間がかかりそうで、しかも実際どんなデータで、どのように生かされているのかちょっとギモンに思ったりもしますよね。

そこで、170万人の臨床データというのは実際どんなデータでどのように活用されたのか、、アンファーのサイトを確認するとともに、実際にアンファーに問い合わせて確認してみました。

170万人の臨床データは商品監修のヘアメディカルグループの総患者数

冒頭であげている画像をみてみると、170万人の臨床データの部分に米印で「※延べ患者数」と記載があります。

スカルプDってただのシャンプーですし、患者数ってなんだろう…と単純に疑問が。

そこで、スカルプDの製造・販売会社であるアンファーのサイトを見てみると、疑問が解決しました。

スカルプDヘアメディカルグループが商品監修を行って開発された商品

それによると、スカルプDは、販売元であるアンファーだけで独自に開発した商品ではないようです。

ヘアメディカルグループという、メンズヘルスクリニック東京・ウィメンズヘルスクリニック東京・AACクリニック名古屋・脇坂クリニック大阪・城西クリニック福岡の5つの頭髪専門クリニックが集まった発毛治療クリニックがスカルプDの商品監修を行っているんですね。

ヘアメディカルグループは薄毛治療実績が日本で1番の頭髪治療専門院とアピールされていて、発毛育毛治療のパイオニアとしての存在なのだそうです。

では、なぜヘアメディカルグループが商品監修を行っているとわかるのか?

アンファーのページ内を見てみると、(こちらのページ )で、商品開発に携わっている顧問医師が19名紹介されています。

紹介されている医師たちの所属している病院名をみると、全てヘアメディカプグループに関わりのある医師であることがわかります。

こちらの(ヘアメディカルグループの医師紹介ページ )で紹介されている医師とメンツがほとんど同じということからもわかりますねw

どこまでヘアメディカルグループが商品監修を行っているかはわかりませんが、少なくとも、多数のお医者さんの協力によって、スカルプDが生まれていることは間違いないようです。

ヘアメディカルグループの総来患者数とスカルプD発表の臨床データ数が一致する

では、このヘアメディカルグループに来院した患者さんがスカルプDがアピールする170万人の臨床データということにつながるのでしょうか?

ヘアメディカルグループのサイトを見てみると、患者数を公開していました。スカルプDとの商品開発が開始された1999年から少し前ですが2012年までのデータになります。(最新の患者数は公開されていませんでした…)

2012 年時点にグループ全体で16万人の患者さんが来ていたということですね。


参照:ヘアメディカルグループプレスリリース

正しい数値はわからないのですが、グラフからわかるざっくりとした数値を推測するとこのような患者数になるかと思います。

1999年 約30,000人
2000年 35,000人
2001年 約37,500人
2002年 約42,000人
2003年 約44,000人
2004年 約60,000人
2005年 約62,000人
2006年 約70,000人
2007年 約90,000人
2008年 約100,000人
2009年 約110,000人
2010年 約137,000人
2011年 約150,000人
2012年 約166,000人

すべて足し算してみると14年間で113万3500人ということになります。毎年来院患者数が増えていることを考えると、170万人の臨床データというのは、信ぴょう性の高い数値であるといえますね。

ここから、考えると170万人の臨床データ=ヘアメディカルグループに来院した患者さんの数ではないかと推測されます!

実際にアンファーに電話で確認してみると…

この170万人の臨床データについて、さらにくわしく調べてみようとスカルプDのお客様窓口に確認してみることにしました。

商品についての電話お客様窓口があるので、「サイトに記載されているスカルプDの170万人の臨床データってどこか研究機関が取得したデータなんですか??」と電話で確認。

すると、電話口のお姉さんは黙ってしまい、「確認しますので少々お待ちください」と3分ほど待った結果、その質問は「スカルプDに関することではなくアンファーに確認する必要があるため、答えられない」ということでした。

ただ、その続きがありまして…

アンファーに確認してから折り返し電話するので、確認取れ次第お客さま窓口からわたしの方に電話をかけてきてくれるとのことでした。親切です。

スコアし時間がかかるのかな…と待っていると、翌日の夕方に連絡がきました。

返答内容としては、「アンファーはAGAを専門としてクリニック監修の元で商品を作っており、その監修を行ってくれているクリニックの来院患者数を臨床データとしている」ということでした!。

ヘアメディカルグループという名前は説明の際に出てきませんでしたが、私が調べて内容で大枠当たっていましたね。

この臨床データは実際どのように活用されているのか?

ただ、ひとつ予想と違ったのが170万人の臨床データというのは、スカルプDを作るために取得したわけではなく、あくまでも発毛治療のために来院した患者さんのデータであるということ。

では、どのようにこの臨床データを活用しているのか気になるところです。ただ、電話でスカルプDに直接聞いても企業秘密でシャットアウトされそうなので、ここからは調べたことと、こちらの想像で書いてみることにします。

13代目のスカルプDの公式ホームページを見てみると、まず臨床データが生かされているなと思うのが、「先端研究レポート」の部分。

別ページで詳しく解説していますが、頭皮の厚みが抜け毛を左右するというのは、健康な男性の頭皮と薄毛の男性の頭皮を画像検査で観察したところ、薄毛の男性の方が特に皮下の脂肪が薄くなっており、毛髪の発育に何らかの悪影響を及ぼす可能性があると書かれていますし、男性型脱毛症の治療をしている患者さんに頭皮の柔らかさや固さについてアンケートをとっていたりしますね。

このようなデータに基づいて新しい成分を配合しているようですし、他にも推測ですが、累計約170万人という数を生かして「10年前に比べて乾燥肌が増えたよね」とか「去年に比べて今年は肌荒れの患者数が多いよね」など、市場の大まかな動きを把握するためのマーケティングデータ的な使い方をしているのかなぁと思います。

スカルプDの商品開発のためだけに取得したデータではなく、あくまでも商品監修をしている病院での来院患者数というのは、想定外でしたが、このようなデータを使って商品開発やリニューアルを行っているのは間違いないようです。